鷹の俳人
斉藤扶実(さいとうふみ)
1957年7月生まれ 山口県出身 山口市在住
1986年 俳句を始める
2015年 鷹入会 小川軽舟に師事
2018年 鷹同人
俳人協会会員
ミニ・アンケート
◆趣味:水泳
◆好きな食べ物:果物全般、粉もん
◆長所・短所:楽天家・大雑把
◆動物に喩えると:山羊
◆好きな映画:ジブリ映画
◆苦手なもの:生成AI、カラオケ
人物評 吉田稔
人生の目標が決まったら真直ぐ進んでいくのが扶実さんです。鷹の入会は少し遅かったのですが確かな助走がありました。
以前江戸時代後期の長門国の女流俳人田上菊舎を研究していた恩師の出版作業のサポートをされていました。現在も伝統ある山口の俳句文化を継承し、育てる活動に携わっています
扶実さんは入会するや、車で片道2時間の道程を厭わず、当時の県内の鷹の先達を訪ねて教えを請い、句会に参加して鷹を知ることから始めました。
謙虚さの中にも俳句にかける語りは熱く、また句作は幅広く、句材の仕込みと調理は巧み。発想の豊かさから生まれてくる独得な作品は鷹の中で更なる進化を見せています。それは菊舎のように生きたいという扶実さんの強い気持が源泉なのかも知れません。
自選十五句
冷たき指なれば白梅に触るを得む
簡単な恰好で会ふ雲雀東風
寝かせれば眠る人形冬銀河
種なし葡萄好む男を信じ得ず
初時雨ほうと息吐くやうに過ぐ
幸せな犬を見にゆく冬ざくら
麦秋や瞼へだてて掻く眼
地獄絵に鬼の働く秋暑かな
螻蛄鳴くや叱りつけたき私小説
帰り花記憶の積もらざる母よ
永き日や青き瓶にはあをき影
読みさしの本を柩に春の雨
草笛を吹く若き肘とがらせて
もののみな縮む暑さよことに母
太陽に匂ひありけり麦の秋