鷹の俳人

堀口みゆき(ほりぐちみゆき)

堀口みゆき(ほりぐちみゆき)

1946年 藤沢市生まれ 藤沢市在住
1973年 鷹入会 藤田湘子に師事
1978年 鷹同人
1985年 鷹同人シリーズⅡ9 句集『楽章』上梓
共著 『21世紀俳句ガイダンス』邑書林 他
現代俳句協会、俳人協会会員、
神奈川県現代俳句協会湘南ブロック長、「文芸ふじさわ」編集委員、
江ノ電沿線新聞社「湘南アカデミア」俳句講座 講師。

ミニ・アンケート

◆趣味:ピアノ、水彩画、茶・華道、学生時代は卓球部に所属。
◆好きな映画:「ファンタジア」(幼少期のこの映画は俳句作りの根源に)、「風と共に去りぬ」
◆よく歌う曲:「夏の思い出」等の抒情歌、「My Foolish Heart」等スローバラードのジャズ
◆好きな食べ物:寿司、パスタ(色々な素材での創作パスタ)
◆苦手なもの:蛇
◆長所と短所:大雑把と繊細。大胆と臆病といった反対のものが混じっている。

人物評 河村笑

 みゆきさんは、楽しくてアクティブ。音楽や文学、絵画、旅行、おしゃれ、食べ物などマルチな興味にアンテナを張っている。生まれも育ちも辻堂一筋、地元に詳しいのは勿論、友人も大勢。地域にきめ細かな「みゆきネットワーク」が広がっている。あの公園の薔薇がきれいとか、穴場の八百屋も教えてくれる。ボランティアでピアノを弾いたり、鷹の他にも句会を掛け持ちして忙しい。
 吟行の場所決めやランチのお店も手際よくリードしてくださる。私たち俳句の仲間は、華奢な体の大船「みゆき丸」に乗って日夜俳句にまつわる楽しい海をあちこち航海をしている。
 そろそろ我々も一本の櫂としてみゆきさんをサポートしなければと考えている。

自選十五句

冬の芹いくたびも鈴鳴らしけり

大安の東海道や冬の蝶

花の種どんどん飛んで曲終る

初夢の梢の中に迷いけり

荷車の音のあかるき竹酔日

月昇る水上警察署の真上

着ぶくれて嫌な仕事を引受けし

鳥雲に松の幹から水蒸気

錦木のいろに痴れたる傘の内

梟や明治の文字玲瓏と

ゆふぐれを待つ恋猫の長き胴

しやぼん玉椅子重ねある教室に

甲板に灼けてギターの入門書

無花果や泣き止みてゐる赤ん坊

色鳥や山の麓に籠を編む

他のページを見る