鷹の賞

「鷹」には次の五つの俳句賞が有ります。

年度賞

鷹俳句賞

鷹俳句会の年度最高賞。全同人の推薦投票上位者からノミネート作家が選ばれ、年度内の掲載句から自選作品20句を提出し、主宰他の選考委員による選考会で決定。

鷹新人賞

39歳以下の作家の年度賞。年度内の発表句と新作含め計15句で応募。主宰により選考決定。若手の俳壇への登龍門。

鷹新葉賞

年齢40歳以上の新人賞に当たる賞。主宰推薦により数名がノミネート。年度内の掲載句から自選20句を提出して選考を受けるのは鷹俳句賞と同様。

▲平成30年年度受賞者

▲平成30年年度受賞者

星辰賞

鷹俳句賞が一年間の掲載句から選考されるのに対し、この賞は、未発表句20句による応募形式。会員であれば、同人か否かに関わらず誰でも応募できる。概ね隔年開催。

五人会賞

全国に150ほどある少人数の句会「五人会」がチームで応募する団体戦の賞。一人2句以内、合計10句の作品で応募する。星辰賞と交互に概ね隔年開催。

各賞の位置づけや特徴を、Q子さんとA男くんの会話から見ていきましょう。

5つの賞の大きな違い

5つの賞の大きな違いは?

毎年決まる3つの年度賞と一年おきに開催される2つの応募型の賞があるんだ。

年度賞というと

「鷹」に掲載された一年間の作品を見渡して、誰が最も優れていたかを選出して表彰するもの。

年間のベスト作品を決めるのね。華やかな気配がするわ(笑)
年度というのは暦年?

「鷹」の年度は、10月号から始まって翌年の9月号が締切。
それで選考が10月に行われて、結果発表が年末に届く新年号。正月の新年中央例会の場で贈賞が行われるという流れ。

年度賞には何があるのか

年度賞には何があるの?

まず鷹俳句賞だね。その年度の最高賞。

MVPってことね。いつからある賞なの?

1961年(昭和41年)が第一回。初回の受賞者は飯島晴子なんだよ。

おお、晴子さん、全集持ってる!

他にも歴代受賞者には、今鷹の外で結社を創られて俳句界を牽引している著名俳人が何人もいるよ。勿論、小川主宰も高柳編集長も受賞している

連続受賞は?

連続受賞した人もいるの?

いや一度受賞したら外れる。勝ち抜け方式。

そうね、毎年飯島晴子が候補にいたら、無理かも(笑)

俳人を育てるのが目的だからね。俳句も山本健吉のような目利きに取り上げられて認められ、やがて人口に膾炙する名句に育つことが多いけれど、俳人もいろいろな賞の受賞によって、俳壇というステージに登壇するケースが多い。だから賞の趣旨は俳人の発見なんだ。

他の年度賞は?

他の年度賞は?

歴史の古い順に言えば新人賞が創られて、その後に新葉賞ができた。

どう違うの?

新人賞はその名の通り。「鷹」では39歳以下の人を対象にした新人発掘の賞。1973年(昭和48年)に創られた。ただ、俳句は50代、60代から始められる人も多いので、スタートから新人賞の対象外になってしまう。そこで10年遅れて、40歳以上の年間優秀者のための賞として新葉賞が設けられた。1983年(昭和58年)だね。

古木の美しい若葉も愛でようということね。鷹俳句賞との関係は?

新人賞や新葉賞は、鷹俳句賞へのひとつのステップではあるけど、句歴の長い人の中には、このステップを踏まずにいきなり年度最高賞の鷹俳句賞を獲得する人もいるから、これらの賞をとったからといって何のアドバンテージもない。日々研鑽あるのみだね。

隔年開催の賞

隔年開催の賞についても教えて

まず星辰賞は、新作未発表句20句を募集して審査する賞。会員なら誰でも応募できるいわば結社のオープンマッチ。前回は171篇の応募作があって、予選で30篇に絞られ審査会にかけられる。

外の角川俳句賞とかあるのに結社内の賞にも応募するの?

出す人は内外両方出すよね。全く別のものだから。角川の予選に通って星辰賞の予選は通らなかったという人もあったり。比べられるものじゃない。一回の吟行で連作のような世界観をつくることもできるし、会員にとって腕試しというか憧れの賞なんだ。元々は春秋賞という名前で1972年(昭和47年)に創設されて、1997年(平成9年)に名称が星辰賞に変わっている。

五人会賞

五人会賞は

全国にある五人会という小さな句会のメンバーで10句1篇を編んで応募する団体戦なんだ。

面白いわね。俳句甲子園も団体戦だけど。

あれは一句ずつの対決だけど、五人会賞は、あくまでアンソロジーとして編まれた1篇を評価審査するんだ。この賞は句会メンバーの属性がばらばらだから面白い。男女も年齢も、ベテラン同人も入会ほやほやの一般会員も混ざった混成チームならではの難しさがある。

合宿でもするの?

会によっては、一泊吟行に行ってひとり百句くらい作って纏めたりしているよね。

「鷹」の中のクラブ活動みたい。それで受賞したら大騒ぎね。

前回は90篇の募集があったから、参加率も結構高い。この賞だけ賞金があって、受賞するとみんな豪華な懇親会を開いて、楽しそうだよ。

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