鷹の俳人

村場十五(むらばじゅうご)

村場十五(むらばじゅうご)

1946年 鹿児島県鹿屋市生まれ 小田原市在住
1998年 鷹入会(小澤實入門講座を経て)
2007年 同人推挙
俳人協会会員 小田原俳句協会会長

ミニ・アンケート

◆趣味:濫読、鹿児島おはら節・ハンヤ節(踊り)
◆長所短所:粘り強いが短気な面も(その日の事はその日のうちに)
◆好きな映画:「パーフェクト・デイズ」、「三屋清左衛門残日録」、「国宝」
◆カラオケでよく歌う歌:「北へ(小林旭)」、「青春の城下町(梶光夫)」、「古城(三橋美智也)」
◆好きな食べ物:バナナ、甘いもの
◆苦手なもの:唐辛子、犬

人物評 古屋德男

 俳号の「十五」はご自身の誕生日「十五日」から「とう吾」としていたところ、後に湘子先生がそれならそのまま「十五(じゅうご)」がいいと言われたことからと聞いています。十五さんは誠実、温厚で統率力に長けている人です。
 「鷹」東京中央例会では代返や司会を務めたり、地元では「鷹」小田原俳句会の会長として、藤田湘子記念俳句大会や「鷹」小田原四十周年記念誌発行等の取組みに注力された。そして「鷹」に留まらず小田原俳句協会六代目の会長に就任され、その献身的な舵取りに頭が下がります。
 「俳句の楽しみは表現したい言葉を探す」を座右の銘とし、小田原城址公園や白秋の径など散策し、見て触れて感動し個性のある新鮮な言葉との出会いを大切にされています。

自選十五句

鷹化して鳩となる日や飛行船

全身に土の風来る春田かな

一本古武士の如く控へけり

祝事のありてふるさと春の鮒

心猿の夢の朝や目刺食ふ

ユーカリの幹に一本蟻の道

螻蛄鳴くやことの起りは生返事

陸の灯の近づいて来し帰省かな

彫像の性あらはなる薄暑かな

腐草蛍に人体展の頭蓋骨

乙甲に妻と老いたり麦こがし

ヘッドライン明るき朝や草雲雀

悉く法令倫理ゐのこづち

分け入りし径行き止まり南洲忌

風鎮のことりことりと秋深し

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