鷹の俳人

桐山太志(きりやまふとし)

桐山太志(きりやまふとし)

1978年3月 兵庫県姫路市生まれ 奈良市在住
2013年 鷹入会、俳句を始める
2016年 鷹同人
2017年 鷹新人賞受賞
俳人協会会員

ミニ・アンケート

◆趣味:温泉めぐり、プロレス観戦
◆好きな食べ物:ラーメン、日本酒に合う肴
◆長所と短所:適当(両方で)
◆自分を動物に喩えると:鹿
◆好きな映画:「バック・トゥ・ザ・フューチャー」
◆苦手なもの:正論

人物評 砂金祐年

 桐山太志は品格のある句を詠む俳人だ。俳句の骨法に悟入してからはまさに驥足を展ぶの観があり、とりわけ年二度の鷹集巻頭の快挙は人々を瞠目せしめた。その後も古典と呼ぶに相応しい句を詠み続けている。
 品格と言い古典と言ったが、それは句材の古さのことでは断じてない。切通から二塁ベースに至るまでどんな句材を詠んでも共通する句位の高さ、句姿の美しさを意味するのだ。それを生む要因は、一つは彼の住む奈良という土地柄、一つは「型」への信頼、そしてもう一つはあの人懐っこい大きな眼の、働きの確かさに違いない。
 40代の鷹会員によるメール句会の幹事として同年代のまとめ役でもある彼は、鷹の現在と未来の一翼を担う存在だ。

自選十五句

山焼の匂ふ華厳の闇深し

春風や二塁ベースに女の子

釣銭に吹く緑青や西東忌

紫陽花や爪先で履く女下駄

大き瞼閉づるごと暮れ夏至の海

湯上がりの跣足に旅の熱りかな

はらはらと水ふり落とし滝聳ゆ

若鮎の一閃青き熊野かな

軍鶏老いて金秋の声絞りけり

有史より先史明るき木の実かな

浮塵子飛ぶ夕映赤く濁りけり

昃りて匂ふ寒さや切通

枯園に火傷の痕を見せられき

寒鯉を分けて寒鯉すすみけり

真つさらな朝ゆきわたる雪野かな

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