鷹の俳人

光吉五六(みつよしごろく)

光吉五六(みつよしごろく)

1952年7月 広島県尾道市生まれ 三原市在住
2011年   鷹入会,俳句を始める
2015年   鷹同人
俳人協会会員

ミニ・アンケート

◆趣味:バードウォッチング,写真,里山登山
◆好きな食べ物:広島風お好み焼き
◆長所:責任感は強い 
 短所:受動的(やや消極的)
◆好きな映画:「男はつらいよ フーテンの寅」
◆カラオケでよく歌う曲:「骨まで愛して(城卓矢)」
◆苦手なもの:闇夜

人物評 中本弓

 光吉五六,先ず俳号の由来を聞いていただきたい。苗字の光(みつ)が三,吉(よし)が四,それに続く五六の数字を続けて付けたのだそう。実にユニーク。数に絡めていえば、五六さんは我が五人会のたった一人の男性でもある。姦しい女どもを相手にご苦労(五九六?)も多いのでは。
 五六さんは,俳句以外にも,バードウォッチング,カメラ,登山と多趣味の人。そのアンテナの高さゆえか,句材の抽出しの多さでも群を抜いている。
 〈縁側にひとり茶を飲む原爆忌〉 五六
俳句駆け出しの頃,主宰にとって貰った思い入れのある句なのだという。
 この句のように五六さんは、本当に穏やかな,全てにおいて男前な人なのである。

自選十五句

縁側にひとり茶を飲む原爆忌

小屋見えて水飲み干すや七竈

甚平や箪笥預金の茶封筒

恋猫や防犯カメラ其処彼処

遠雷や浜の乾店早仕舞

荒磯に水軍の 夏旺ん

父の日や養生訓の古画鋲

法話聞く座椅子の母の素足かな

澗水に洗ふ蔬菜や息白し

春愁やミラーボールとハイボール

卒業や終着駅は始発駅

電停の前のバス停桜咲く

山巓に雑事忘るる御来迎

故里に買ひ手無き土地花八手

地縁無き終の住処や草の花

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