五人会賞受賞作品

第十一回 五人会賞受賞作品

愛鷹の会Ⅰ

圧縮缶山なす埠頭晩夏光

夜振火に一閃の確かなる

夕野分電線に家つながるる

萩揺れて風の景色となりにけり

新藁をにほひもろとも畝に敷く

岳麓に並ぶ煙突冬に入る

雑炊を啜り虚心の日なりけり

榾明りとろりとろりと老いはじむ

手の平に綿虫吹けり瞽女峠

夕凍に酌む火の国の生焼酎

田代ひろえ

藤江 みち

牧野紫陽花

山崎 千萩

佐野 明美

   明美

山岸 文明

   千萩

   文明

   みち

第十一回 五人会奨励賞作品

るーぶる

初夏の出雲の風の青さかな

北斎の戯絵と語る小春かな

盲ひたる母に風鈴なりにけり

花冷の書斎ひとりのサユリスト

帰省子に老犬腹を見せにけり

秋燕二階を姉に貸しにけり

老鶯や父の畑のほまち雨

奥入瀬の岩抱く橅や三十三才

筐底に恋文ひとつ凌霄花

高麗人の流離のはてや彼岸花

儀賀 洋子

西川 素子

磯村 二郎

御供 知倫

河野 道子

高橋しき子

渡辺くに子

   洋子

芦川 明子

林  俊子