鷹の俳人

吉長道代(よしながみちよ)

吉長道代(よしながみちよ)

1954年8月 大阪府箕面市生まれ 大阪市在住
1999年 鷹入会
2003年 鷹同人

ミニ・アンケート

◆趣味:エレクトーン
◆好きな食べもの:シルクスイートの焼芋
◆長所:体は柔らかい  短所:頭は固い
◆動物に例えると:深海魚
◆好きな映画:「愛と青春の旅立ち」
◆カラオケでよく歌う歌:「三百六十五歩のマーチ」
◆苦手な物:目の前のイケメン

人物評 後藤慶子

 道代さんに初めて会ったのは、平成十年の故山田喜美さん宅にて五人会発足の日であった。若さと美貌の道代さんは宝塚歌劇団を志望されていたが、身長の件で断念されたという。
 その情熱を俳句に変えて豊かな発想で、めきめき上達された。湘子先生のもと同人に、またNHK俳句に出演されたことは、当時私達五人会一同の誇りでもあった。
 マネジメント能力にも優れ、かつては同人会副理事長、今は鷹関西支部長、千里山句会や五人会で活躍されている。
 句会では瞬時に的確なアドバイスを遠慮がちにされるが、共鳴を得ることが多い。道代さんの明るく温かい雰囲気は、とても心地よい。
 多忙な身にありながら若さを保たれている秘訣は永年のヨーガと、ご主人との旅でリフレッシュされているからと拝察する次第である。

自選十五句

山割つて宇治川たぎつ初景色

街道に家並向き合ふ淑気かな

甘納豆つまむ指先春隣

早春の竹藪背負ふエジソン碑

勝手口疏水に並ぶ落花かな

豆飯や父は持たざる家の鍵

ウクレレに貝の象嵌月涼し

浜風に秋立ちにけり甲子園

踊の輪解けて熊野の闇の底

かなかなや密教の寺一花なし

初秋の養生訓の粥を炊く

蝗飛ぶ村に国策定まらず

菊戴遺影に花を絶やさざる

聖書より念仏親し枇杷の花

どこからも梅田が便利年忘

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