鷹の俳人
太田淳子(おおたじゅんこ)

1956年5月生まれ 三重県松坂市出身 石川県河北郡内灘町在住
1991年 鷹入会 藤田湘子に師事
1998年 鷹同人
2020年7月 島田星花さんより鷹北陸支部長を継承
俳人協会会員
ミニ・アンケート
◆好きな食べ物:お寿司、たこ焼き
◆長所:責任感があること 短所:優柔不断
◆好きな映画:『麦秋』(監督 小津安二郎)
◆コレクションしているもの:絵画(歳末美術展のチャリティで落札)
人物評 宮本ヒロ子
淳子さんは高校の国語教師として勤めた後、今は大学の保育者を育成する学科で言葉の発達や読み聞かせ等の授業をしている。また、付属の幼稚園の園長として多忙な日々を送っている。そして、鷹北陸句会の支部長として頼れる存在だ。仕事は常に言葉と深く関わっている。
そんな淳子さんのエネルギー源は歌舞伎鑑賞だ。贔屓は十五代目片岡仁左衛門さん。東京在住の頃は、国立劇場のあぜくら会(友の会)に入っていたほどの入れ込みよう。今も上京の折には必ず歌舞伎鑑賞をすると聞く。
オンとオフを上手に切り替えながら、まだ勤めを続けられるようだが、やがてすべての時間を俳句に向けられる時の変化も楽しみである。
自選十五句
僧が僧訪ねて小寺雪解風
岩をのみ見る海女強し海苔を掻く
丸善の原書の棚の春蚊かな
守一の猫に寝息やあたたかし
熱帯魚コーヒーミルの音止みぬ
チアリーダーマット撤収して涼し
肩で弾くコントラバスや汗光る
肌色は混ぜて出す色夏休
広島忌ジャングルジムの無音なり
駅ピアノまだ鳴つてゐる星祭
手の届きさうな胡桃よ山のカフェ
ファミレスに手話の二人よ星冴ゆる
詩にならぬことが仕事ぞ冬の蝶
寒星や硬き音立てトーシューズ
古傷の上に生傷ラガーマン