鷹の俳人

山中望(やまなかのぞむ)

山中望(やまなかのぞむ)

1962年6月 静岡市生まれ、東京在住
1994年 鷹入会
2024年 鷹新葉賞
俳人協会会員

ミニ・アンケート

◆趣味:韓国ドラマを観ること(パク・ウンビンのファン)
◆好きな食べ物:鯖塩焼、茹落花生
◆長所:何か始めたら長続きする 短所:集中力がない
◆好きな映画:「キル・ビル」
◆カラオケでよく歌う曲:「さらばシベリア鉄道」
◆苦手なもの:寒さ、高所、書類整理

人物評 帆刈夕木

 望さんとはいつからかいつの間にかずっと句友、そんな自然な感じの付合いだ。初めて会ったのは新人スクールの吟行で、幹事の望さんは任せれば何でもやってくれる頼れる人。落ち着いていて穏やかで、大きな声を出さなくても皆が付いてきてくれる、そんなタイプ。本業は出版社勤務の編集者で「鷹」の編集部員だったことも。博識で、「鷹」に入門した30代の頃から老成した雰囲気の人であった。
 長く仕事が多忙な時期が続いたが、還暦を過ぎて少し余裕ができた様子、と思っていたら、第43回鷹新葉賞受賞。「門松の」の句や「野遊や」の句は今の世相を的確に切り取った一方で、受けなど狙っていない、そこはかとないおかしみが漂う。そこが望さんの持ち味であり人柄とも思う。

自選十五句

豊年や襖に漢字累々と

釣竿を真水に洗ふ暮の春

夕暮の川に汐差しあめんばう

花の塵流るる水や花映す

梅白し人隠れ住む猫屋敷

牛蛙弁慶橋に月のぼる

秋灯や時差の向うの声高し

流れゆく浮藻に積もり春の雪

ぼんやりと池の底あり百千鳥

せせらぎのごと秋の蝶過ぎにけり

しよんぼりと飲む老人よ蓮の花

首都高の裏に鳩棲む残暑かな

大風の影無く吹ける秋思かな

門松の大きIT企業かな

野遊や竹の割箸ちよつとエコ

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