鷹の俳人

山田喜美(やまだきみ)

山田喜美(やまだきみ)

1940年1月 岡山市生れ、大阪市在住
1980年 俳句開始 鷹入会
1987年 鷹同人に推挙
現代俳句協会会員

ミニ・アンケート

◆趣味:バレエ鑑賞(娘のスタジオママだったので。)
 相撲(年6場所観戦した年もある。)
 小説(頭の中で構成する。長編も短編も。いつか書き始めたい。)
◆好きな食べ物:白桃、鮃、酒各種
◆長所、短所:長所は落ち着いている 短所は愚図
◆好きな映画:「自転車泥棒」、チャップリンの「ライムライト」
◆苦手なもの:ウォッカ

人物評 吉長道代

 喜美さんとは、ヨーガ教室で一緒だったことが出会いでした。教室では先生の代わりに指導されることもあり、ポーズも美しく、呼吸法等も分かりやすく丁寧に指導していただきました。
 その教室の何人かが集まって、喜美さんの家で俳句が始まったのです。行くといつもお菓子を頂きながら皆で楽しい時間を過ごしました。きっとそんな風にして、句会って楽しいものだなと私達が感じてずっと俳句に親しんで欲しいという喜美さんの思いだったと思います。お陰で仲間は次々に増えていきました。
 また鷹関西の支部句会や、後藤綾子さんの句会を引き継いだ千里山句会も喜美さんなくては今の充実した句会にはなってなかったと思います。
 これからもずっと元気で私達を引っ張って行ってほしい存在です。

自選十五句

戦争が無かつたやうに目借時

舟べりは水ばかりなる大暑かな

鳩尾に立見の手摺春隣

水面見て誰も老人原爆忌

山吹や雨の堅田の佃煮屋

冷えし鼻突き出してゐる世間かな

散る桜海に届かず

指すでにつまむ形や蝶に寄る

雨粒にいちいち応ふ春の水

蛍追ひ肘雫せるこの世かな

日盛や川は木陰に潤へる

アップル社はる世や初電車

旅券に判押して皓歯や星涼し

茄子の花間に合はぬこと間に合はす

宿直の娘に持たせ晦日蕎麦

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