鷹の俳人

加藤静夫(かとうしずお)

加藤静夫(かとうしずお)

1953年5月生まれ 東京都文京区出身 葛飾区在住
1988年 鷹入会 藤田湘子に師事
1989年 鷹同人
1990年 鷹新人賞
2001年 鷹星辰賞
2002年 角川俳句賞
2003年 鷹俳句賞
2004年 月光集同人
2008年 第一句集『中肉中背』
2016年 第二句集『中略』
俳人協会会員
よみうりカルチャー八王子、朝日カルチャー立川俳句講座講師

ミニ・アンケート

◆趣味:相撲観戦 落語鑑賞
◆好きな食べ物:寿司 蕎麦 餃子 カレーパン あんぱん どら焼き チョコレート
◆好きな映画:「七人の侍」「ゴジラ」「シン・ゴジラ」「スターウォーズ」「十二人の怒れる男」
◆苦手なもの:高所 海 乗り物 ゴキブリ その他多すぎて書ききれない
◆自分を動物に喩えると:保護猫

人物評 黒澤あき緒

 不思議な雰囲気と人懐こい丸眼鏡で鷹マダムの心を鷲掴みにして三十数年、他の追随を許さない。「間違いのない男」と無欲そうだが、かつて親戚中の名前を使って湘子先生の選を仰いだことは鷹の伝説と言える。
 句会や吟行は誰よりも先にいて、飄々と臨戦態勢に入っている。実は繊細で緻密なのだ。私はそんな静かな闘志を尊敬している。平成十四年の角川俳句賞受賞者だ。
 静夫さんとは酒飲み仲間でもある。お酒が入ると嬉しそうににこにこしている。その姿にこちらも嬉しくなる。カルチャー講師の顔も忘れてはならない。ぼそりとつぶやくアドバイスが絶妙とか。酒と猫をこよなく愛し、犬・虫・子供を排除する静夫さん。唯一無二のすてきな個性の持主だ。

自選十五句

たぶん春の風邪だと思ふ思ひたい

ヒヤシンスため息つけば少し楽

涅槃図の奥へ奥へと膝送り

人の世の夕暮近し藤の花

行春の雑巾となる布巾かな

逝くときは歩いていかうほととぎす

かんかん帽昭和通りを横切れる

舶来のワクチン打つて昼寝かな

麦飯や昔日本に社会党

もの言はぬ口がもの食ふ秋の暮

日本はいい国使ひ捨て懐炉

土下座して床暖房と覚えたり

着ぶくれてなんだかわからないが反対

股引に此の世の穴があいてゐる

愛人もシニア料金冬牡丹

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